カナダのユーコン・テリトリーからアメリカ合衆国アラスカ州中部を横断する川。ユーコン・テリトリー中部でルイス川(最上流部はブリティッシュ・コロンビア州北西部)とペリー川が合流した地点から下流をユーコン川といい,北西流してアラスカに入り,西流してベーリング海へ注ぐ。最長延長は3700km,流域面積は90万km2。冬季は結氷する。流域一帯は林産資源がきわめて豊富だが,開発は限られている。上・中流域はクロンダイクをはじめ,金などの鉱産資源に恵まれる。下流の蛇行はみごとで,北極圏航空路からも見ることができる。19世紀末のアラスカやクロンダイクのゴールドラッシュのときには重要な交通路であった。
執筆者:正井 泰夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
北アメリカの大河の一つで、アラスカ第一の川。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州、ロッキー山脈北西のカシアー山脈に源を発し、北西に流れ、ユーコン・テリトリーを経てアメリカ合衆国アラスカ州に入り、フォート・ユーコンで南西に向きを変え、ベーリング海のノートン湾に注ぐ。全長3680キロメートル、流域面積約90万平方キロメートル。河口部には大デルタが発達する。河口から約2000キロメートルのアラスカ州内は船舶の航行が可能で、小船はさらに上流のカナダ、ユーコン・テリトリー内のドーソンやホワイトホースまで航行できるが、冬季10月~6月は結氷するため航行できない。下流部は1836年、上流部は1843年に初めて探検された。1897~1898年のクロンダイクにおけるゴールド・ラッシュでは、ドーソンの金鉱地区への主要交通路であった。
[大竹一彦]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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