ライカート(その他表記)Ludwig Leichhardt

デジタル大辞泉 「ライカート」の意味・読み・例文・類語

ライカート(Leichhardt)

オーストラリアニューサウスウェールズ州の州都シドニーの市街西部の一地区。イタリア系移民が多く住むことで知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 バーク 道雄 越智

改訂新版 世界大百科事典 「ライカート」の意味・わかりやすい解説

ライカート
Ludwig Leichhardt
生没年:1813-48

オーストラリアの探検家,植物学者。ドイツ生れ。1842年オーストラリアに移り住んだ。44年10名の探検隊を組織し,ブリズベーン西方のダーリング台地からダーウィン北方のエシントン湾岸まで4800kmを15ヵ月で踏破,多くの河川と牧草地を発見して一躍有名になった。48年6名の隊を組み,ブリズベーンから西オーストラリアのパースを目ざして,大陸を東から西に横断する壮途についた。しかし途中で全員行方を断った。この2回の探検を指揮したライカートをモデルにしたのがP.ホワイト長編小説《ヴォス》(1957。邦訳あり)である。ライカートたちを捜して9度も捜索隊が出され,彼の探検行はR.バークとJ.ウィルズの探検隊の遭難とともに,この国の探検史の悲劇となっている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android