ラクノー(その他表記)Lucknow

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラクノー」の意味・わかりやすい解説

ラクノー
Lucknow

インド北部,ウッタルプラデーシュ州の州都。ラクノー県の行政庁所在地。同州中部に位置し,ゴマティ川にのぞむ。ムガル帝国のもとで,ガンジス川平原における政治の一中心地として発展。 18世紀後半にアワドの王がファイザーバードから行政府を移してからは宮殿やルミ=ダルワザ門 (トルコ門) などの壮大なイスラム建造物が次々に造られ,1773年からアワドにおけるイギリスの軍事,商業の中心地となった。インド大反乱ではデリーに次ぐ反英運動の中心地となり,一時は地方政権も樹立。刺繍,金箔,金銀糸細工,綿織物象牙細工香水など伝統工芸が盛ん。食品加工,鉄道をはじめとする大規模な近代工業も発展しつつある。ヒンドゥスタン航空機の工場やラクノー大学 (1921) ,音楽大学,薬学,古植物学,社会学,イスラム神学などの研究所,博物館などがある。人口 159万 2010 (1991) 。

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