ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラヨシュ1世」の意味・わかりやすい解説
ラヨシュ1世(大王)
ラヨシュいっせい[だいおう]
Lajos I, Nagy; Ludvík I
[没]1382.9.10. スロバキア,ナジソンバト
ハンガリー王 (在位 1342~82) ,ポーランド王 (在位 70~82) 。アンジュー家のカーロイ1世の子。ベネチアと3度戦い (46,56~58,78~81) ,ダルマチアを確保。東方においては,1366年トルコ軍との最初の戦いに勝利を収めた。ナポリ王国の王位を求めて2度遠征 (47~48,50~52) ,一時その首都を占領したが,目的を達しなかった。しかし叔父のポーランド王カジミエシ3世 (大王)の没後,ルドウィク1世としてポーランド王位を継承,中・東欧に強大な勢力を確立して中世ハンガリー王国の最盛期を実現した。 51年に 1222年の「金印勅書」を更新,貴族の諸特権,特に所領の世襲権を確認するとともに,農民の領主への隷従を不動のものとし,封建社会への道を開いた。
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