リコール(Philippe Ricord)(読み)りこーる(英語表記)Philippe Ricord

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

リコール(Philippe Ricord)
りこーる
Philippe Ricord
(1800―1889)

フランスで活躍した皮膚泌尿器科医。アメリカのボルティモアのフランス系家系に生まれる。1826年パリの医学校卒業、ミディ病院の外科医となり、梅毒患者はじめ泌尿器患者の診療に専念した。1852年にはナポレオン3世(在位1852~1870)の侍医となった。梅毒と淋(りん)病とは別の病気であることを発見、これを立証したほか、泌尿器科の診療、治療技術に関してさまざまな新しいくふうを試みた。

[大鳥蘭三郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例