リズク(その他表記)rizq

改訂新版 世界大百科事典 「リズク」の意味・わかりやすい解説

リズク
rizq

糧食を意味するアラビア語(複数形はアルザーク)。コーランでは,〈生命を支える栄養物〉〈神から授けられた食糧〉の意味に用いられる。イスラム史の用語としては,640年からアッバース朝カリフ,マームーンの時代まで,アラブ戦士(ムカーティラ)にアターとともに支給された食糧品を意味し,その後は軍人官吏に支給された俸給を意味した。アラブ戦士の場合,アターを戦士自身の本俸とすれば,リズクは扶養家族のための手当であり,戦士と家族の名がディーワーンに登録され,家族数に応じて大麦,小麦などの食糧品が現物で支給された。ウマル1世に始まるイスラムの租税制度では,播種地からは原則として単位面積当り一定額の貨幣と一定量の穀物が徴収された。穀物が現物で徴収されたのは,リズクとして支給する穀物の確保を意図したからであるが,地域によっては酢,蜂蜜などの特産品も現物で徴収され,リズクとして支給された。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む