リッター(Gerhard Ritter)(読み)りったー(英語表記)Gerhard Ritter

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

リッター(Gerhard Ritter)
りったー
Gerhard Ritter
(1888―1967)

ドイツ歴史家。フライブルク大学教授(1925~56)。第三帝国末期に抵抗運動に連座して収容所に入った良識ある保守派。その学風は、ドイツ歴史学の伝統に忠実な政治史で、歴史上の偉大な人物への共感に満ち、戦後ナチスによって汚されたドイツのよき伝統を守ろうとした。主著ルター』(1925)、『シュタイン』二巻(1931)、『フリードリヒ大王』(1936)、『政治軍事』四巻(1954~68)。

[木谷 勤]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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