ロシア・メシアニズム

世界大百科事典 第2版の解説

ロシア・メシアニズム

近代ロシアの社会思想。系譜的には18世紀の思想家フォンビージンにまでさかのぼることができるが,1840年代に形成されたスラブ派に特に顕著な考え方であった。市民革命と産業革命とによって激動を続ける西ヨーロッパに近代文明の行詰りを認め,その原因がローマ・カトリック教会の理性主義的・論理主義的考え方にあるとみなした。そこで,信仰共同体の回復を目指し,そのための基礎としてロシア正教会の優位を主張した。I.V.キレエフスキーやホミャコーフら初期スラブ主義においては,〈正教〉の救済的役割に重点が置かれていた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

刑事免責

刑事訴訟において,自己が刑事訴追を受けるおそれがあるとして証人が証言を拒否した場合に,証言義務を負わせることと引換えにその罪についての訴追の免除の特権 (免責特権) を裁判所が与えること。アメリカ合衆...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android