民族主義(読み)みんぞくしゅぎ

大辞林 第三版の解説

みんぞくしゅぎ【民族主義】

民族の統一・独立・発展を目指す思想。民族意識をもとに、民族を重視して行動や主張を行おうとする。一九世紀ドイツ・イタリアの民族国家統一運動、第一次大戦後の民族自決主義、第二次大戦後の反帝国主義独立運動などに現れる。 → ナショナリズム
孫文の唱えた三民主義の一。 → 三民主義

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精選版 日本国語大辞典の解説

みんぞく‐しゅぎ【民族主義】

〘名〙
① 自分の属する民族・国家を他から区別して意識し、その統一・独立・発展を志向する思想ないし運動。ナショナリズム。
※現代文明を評し、当来の新文明を卜す(1915)〈中沢臨川〉九「抽象的人道主義または世界主義(インターナショナリズム)に反抗して、新しく民族主義の叫びを聞くやうになったこと」
② 孫文の唱えた三民主義を構成する一つ。国内諸民族の平等と他民族(国)の圧迫からの独立を説いたもの。

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世界大百科事典内の民族主義の言及

【国家主義】より

…近代における国家主義のジレンマは,こうした理念や価値に無縁な概念を踏まえて,なおかつその至高性を訴えなければならない点にあった。 この困難を補う点で重要な役割を果たしたのが民族主義であり,民族国家,国民国家が歴史の流れとなるなかで国家主義は民族主義との融合をとげ,その理念を補完することになった。実際,日本では従来,国家と民族との重なりがほぼ自明視されてきたこともあって,国家主義,民族主義,国民主義,国粋主義といった言葉はほとんど同義に用いられている。…

【ナショナリズム】より

…かつては,民族主義,国民主義,国家主義などと訳し分けられることが多かったが,最近では一般にナショナリズムと表記される。このことは,ナショナリズムという言葉の多義性を反映し,そしてその多義性は,それぞれのネーションnationや,そのナショナリズムの担い手がおかれている歴史的位置の多様性を反映している。…

※「民族主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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