ロマノス(1世)(読み)ろまのす(英語表記)Romanos Ⅰ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロマノス(1世)
ろまのす
Romanos
(870ころ―948)

ビザンティン皇帝(在位920~944)。海軍司令官のとき娘ヘレナをコンスタンティノス7世の皇妃とし、自ら皇父の称号を得た。のちに共治帝となり、実権を握った。ブルガリアのシメオン王に苦しめられるが、その死後ペーター王と和平を結び、ブルガリアをビザンティン文化圏内に取り入れた。シリア、メソポタミアにも出撃し成功、エデッサ、メリテネなどの重要な都市を奪回した。国内の大土地所有者の権力増大を抑えるため、中小自由農民の保護策を打ち出すが、実効はあがらなかった。皇子ステファノスとコンスタンティノスの反逆により捕らえられ、プロテ島(ペロポネソス)に流され、その地で修道士として没した。[和田 廣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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