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ロマノス Romanos, Saint

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロマノス
Romanos, Saint

6世紀のビザンチンの詩人,ビザンツ聖歌の作者。シリアのエメサ生れ。ベリュトス (現ベイルート) で聖職につき,のちにコンスタンチノープルの教会に移る。伝説によれば,あるクリスマスの晩,聖母自身によって詩才を与えられ,ただちに有名な聖歌『きょう聖母は』 Hē parthenos sēmeronを作ったという。ギリシア正教の典礼でよく用いられるコンタキオンという聖歌形式の創始者とされ,1000以上の聖歌の作者とされているが,実際にはシリアで行われた聖歌をコンスタンチノープルに導入し,コンタキオンの形式を完成させたものであろう。文体は当時のビザンチン詩文の主流とは異なり,簡潔かつ明快で,対話を用いるなど劇的効果も計算されており,ビザンチン期最大の聖歌作者と称される。ただし曲は今日に伝わっていない。なお,現在も用いられる長大な聖母賛歌『アカティストス賛歌』 Ho akathistos hymnosもロマノスの作とされるが,確証はない。

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