ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロマンス劇」の意味・わかりやすい解説 ロマンス劇ロマンスげきromance plays 一般的には空想的な恋愛を扱った演劇をいうが,特にシェークスピアでは晩年の 1610年前後に書かれた4編の作品,『ペリクリーズ』『シンベリン』『冬の夜ばなし』『あらし』の総称。音楽,踊りなどのスペクタクル的な要素がふえるとともに,内容的には一族の離散と長い歳月にわたる放浪という悲劇的シチュエーションが,最後には再会と和解による幸福な結末に転じており,寛容と調和の世界を暗示している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by