ロロビルマ語群(読み)ロロビルマごぐん(その他表記)Lolo-Burmese

改訂新版 世界大百科事典 「ロロビルマ語群」の意味・わかりやすい解説

ロロ・ビルマ語群 (ロロビルマごぐん)
Lolo-Burmese

シナ・チベット語族のチベット・ビルマ語派に属する言語群で,ビルマ語イ(彝)語ロロ語),リス語,ラフ語,アカ語,ナシ語モソ語),西夏語カチン語ヌン語ピュー語などが含まれる。ビルマ語に最も近い言語としてはマル,ラシ,アツィ,アチャン,ポン,マルマの諸言語がある。特徴としては,多くの場合に(1)普通母音と緊喉母音の対立をもつ,(2)指示詞に3種の遠称がある,(3)方向を基準として〈往来〉の動詞に別々の形式がある(具体的には川上川下などの方向範疇),などがあげられる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のロロビルマ語群の言及

【西夏語】より

…11世紀初めから13世紀前半まで,現在の中国甘粛省と内モンゴル(蒙古)自治区の西方地域に建てられた西夏の国語で,チベット・ビルマ語派のロロ・ビルマ語群に属する死語。西夏文字によって記録された多量の資料が残っている。…

※「ロロビルマ語群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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