精選版 日本国語大辞典 「川上」の意味・読み・例文・類語
かわ‐かみ かは‥【川上】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
狂言の曲名。座頭狂言。奈良の吉野の里に住む盲目の男が,山奥の川上というところに霊験あらたかな地蔵があると聞き,参籠して開眼の祈願をこめる。効あって霊夢をこうむるとともに,みごと開眼する。喜んで帰宅する途中,迎えに来た妻と出会うが,男は〈現在の妻とは悪縁だから離縁しなければふたたび目がつぶれるぞ〉という地蔵の告げを守らなければならず,別れ話をもち出す。妻は驚き悲しみ,頑として聞き入れない。男もしだいに妻に同調し,今までどおり添いとげようと決心する。その途端に両眼はふたたびつぶれてしまう。夫婦は嘆き悲しむが,これも前世の因縁かとあきらめ,手を取り合って帰路をたどる。登場人物は夫と妻の2人で,夫がシテ。現行曲としては和泉流だけにある。現世利益(りやく)と宿命との葛藤,夫婦の情愛,悟達へと導かれる人間の姿を描き,シテ,アドとも熟達した演技力を要する。笑劇を主とする狂言のレパートリーの中では異色の名作。前半,特有の杖の扱いを見せながら参詣し,やがて開眼するまでの演技は,ほとんどシテの独演。
執筆者:羽田 昶
奈良県東部,吉野郡の村。人口1643(2010)。紀伊半島中央部の山岳地帯にあり,吉野川上流域を占める。吉野川のV字谷沿いに国道169号線が走り,東は台高山脈によって三重県に接する。山腹のなだらかな土地を切り開いてできた林隙(りんげき)集落と,木材を集散するのに便利な位置にできた土場(どば)集落が,村内に散在する。中心集落は北西部にある迫(さこ)で,止雨,祈雨の神として知られる丹生川上神社上社がある。吉野杉の森林地帯にあるため主産業は林業で,就業人口の約1/3を林業従事者が占める。木材の運搬は古くはいかだに組んで吉野川を下したが,現在はトラック輸送に変わった。林業のほか,シメジ栽培,アメノウオの養殖,工芸品作りなどが行われる。村の南東部には,1972年に完成した灌漑発電用の大迫ダムがある。南朝関係の遺跡,伝説も多い。
執筆者:松原 宏
長野県中東部,南佐久郡の村。人口4972(2010)。千曲川源流域に位置し,村域の9割近くが関東山地に属する。西流する千曲川沿岸にわずかに平地が開けるが,金峰山,国師ヶ岳,甲武信ヶ岳など標高2000m以上の山々に囲まれ,かつては〈陸の孤島〉といわれた寒村であった。1936年,国鉄(現JR)小海線が全通したころから高原野菜栽培が導入され,第2次大戦後は高冷地の条件を生かしてレタス,ハクサイを中心とする高原野菜の大規模な産地となり,農家1戸当りの生産額は全国最高水準に達した。林野の畑地化,大型機械の導入なども進められ,近代的農村に変貌した。大深山遺跡(史)は標高1300mの高所にあり,縄文遺跡としては全国で最高所に位置するといわれる。かつて狩猟に欠くことのできなかった猟犬〈川上犬〉は県天然記念物。
執筆者:柳町 晴美
→萩[市]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…中央を重信川が西流し,松山平野南東端の低地が開ける。谷口集落の川上は松山,西条,面河(おもご)へ至る交通の要地で,近世には宿場が形成され,商家が立ち並び,伝馬屋も置かれた。農林業が町の基幹産業で,米麦作のほか,ミカン,野菜の栽培,養蚕が行われる。…
※「川上」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
1/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
12/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新