20世紀西洋人名事典 「ヴァルターイェンス」の解説
ヴァルター イェンス
Walter Jens
1923.3.8 -
ドイツの小説家,批評家。
テュービンゲン大学教授,西独ペンクラブ会長。
ハンブルク生まれ。
筆名モモス(Momos〉。
ハンブルク等の大学で古典文献学とドイツ文学を学び、1950年以降テュービンゲン大で古典文献学および修辞学を講ずる。一方戦後のドイツ文学に指導的役割を果たした文学集団「グループ47」の先鋭的批評家としても活躍。作家としてのデビューは’48年「白いハンカチ」。また、同時代の作家カフカ、ムシル等の研究と批評を通じて「学者詩人」としての立場を確立。ラジオ、テレビドラマでも前衛的実験を試みた。’76年西ドイツペンクラブ会長。他の作品に「否―被告の世界」(’50年)、「現代ドイツ文学」(’61年)、「グランドホテルの老婦人」(’56年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報