20世紀西洋人名事典 「ヴィクターパスモア」の解説
ヴィクター パスモア
Victor Pasmore
1908.12.3 -
英国の画家。
サリーシャーのチェルシャム生まれ。
ロンドンの美術工芸専門学校の夜間の絵画コースで学び、印象派的傾向の家庭情景を描いて認められる。次第にキュビスムの影響を受け、1948年頃から抽象絵画に転じ、’51年頃から、彩色した木でレリーフ、立体作品などを製作し、次代を担う抽象美術家となった。’60年にベネチア・ビエンナーレ展のイギリス代表、’64年にはピッツバーグの国際展で一等賞を受賞した。代表作は「レリーフ構成、白・黒・マホガニー色」(’65〜67年)などがある。教師としても有能でデザインの抽象理論を教えて、次世代に多大な影響を与えた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報