ヴィットの発色説(英語表記)Witt's coloration theory

法則の辞典 「ヴィットの発色説」の解説

ヴィットの発色説【Witt's coloration theory】

有機化合物有色となる原因として,ヴィットは,不飽和結合多重結合をもつ置換基によることを見いだし,これらの置換基を発色団(Chromophore)と呼んだ.色の深さは発色団の数が増加するにつれて増す(つまり吸収帯が長波長側にシフトする).このほかにそれ自身は発色団ではないが,色の深さに影響を与える原子団助色団auxochrome)と名づけた.現在の分子軌道論的取扱いの先駆的試みといえなくもない.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android