法則の辞典 「ヴィットの発色説」の解説 ヴィットの発色説【Witt's coloration theory】 有機化合物が有色となる原因として,ヴィットは,不飽和結合や多重結合をもつ置換基によることを見いだし,これらの置換基を発色団(Chromophore)と呼んだ.色の深さは発色団の数が増加するにつれて増す(つまり吸収帯が長波長側にシフトする).このほかにそれ自身は発色団ではないが,色の深さに影響を与える原子団を助色団(auxochrome)と名づけた.現在の分子軌道論的取扱いの先駆的試みといえなくもない. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報