20世紀西洋人名事典 「ヴィルマリップ」の解説
ヴィルマ リップ
Wilma Lipp
1925.4.26 -
ソプラノ歌手。
ヴィーン生まれ。
ヴィーンでフリーデル・ジンデルやパオラ・ニヴィコヴァに師事し、さらにミラノでトティ・ダル・モンテに師事し、1943年ヴィーン国立歌劇場でデビューする。’48年「魔笛」の夜の女王を歌い、注目され、ミラノ・スカラ座やコヴェント・ガーデン王立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラなどヨーロッパ各地の歌劇場に出演する。ザルツブルク音楽祭で夜の女王やコンスタンツェで好評を博し、南北アメリカへの演奏旅行も行う。’58年ころコロラトゥーラからリリック・ソプラノに転じ、モーツァルトを中心としたリリックの役を歌う。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報