大学事典 「ヴュルツブルク大学」の解説
ヴュルツブルク大学[ドイツ]
ヴュルツブルクだいがく
ドイツ南部,バイエルン州ヴュルツブルクにある州立総合大学。正式名称はユリウス・マクシミリアン大学ヴュルツブルク(ドイツ)。1402年に設立されるが,財政難により短期間で閉学。1582年に再開され,神学部,哲学部,法学部,医学部が置かれた。19世紀初めにバイエルン王国の大学となる。1833年,教授の3分の1以上が,リベラルな傾向を理由としてルートウィヒ1世により追放される。1849年,新しい大学規則により大学組織等を改善,その結果学生数が急増した。1888年から1900年まで教授を務めたレントゲンは,1901年にノーベル物理学賞を受賞。1933年以降,一部の教授,ユダヤ人学生を追放。1945年3月,空襲により市と大学のほぼ90%が破壊されたが,10月にカトリック学部から再開。1974年,バイエルン州大学法の施行により,総長制,専門部の設置等がなされた。ライフサイエンス大学院がエクセレンス・イニシアティブ(2006年)に選定。10学部で,学生数は2万8000人(2016/17年冬学期)。
著者: 長島啓記
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報