ヶ下村(読み)つじがしたむら

日本歴史地名大系 「ヶ下村」の解説

ヶ下村
つじがしたむら

[現在地名]大津市仰木町おうぎちよう

雄琴おごと村で西近江路より分岐し仰木越に向かう道筋にある。中世仰木庄のうちであったとみられるが未詳。寛永石高帳に村名がみえ、高四二二石余で幕府領。慶安高辻帳では田三二八石余・畑八四石余・永荒九石余。元禄郷帳でも幕府領だが、村高は三七〇石余。天明村高帳では旗本長崎領。正徳二年(一七一二)大津宿の助郷に編成されている。当村と上仰木・下仰木・平尾ひらおの仰木四村などは大工・杣木挽を営んでいたが、正徳期の大工株の調査からもれたため諸役負担が免除されず、文化八年(一八一一)の朝鮮通信使来朝に伴う助郷役も賦課されることになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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