一ノ木戸村(読み)いちのきどむら

日本歴史地名大系 「一ノ木戸村」の解説

一ノ木戸村
いちのきどむら

[現在地名]三条市ほん町一―二丁目・東裏館ひがしうらだて一丁目・いちもん一―二丁目・はやし町一―二丁目・仲之なかの町・よこ町一―二丁目・神明しんめい町・あさひ町一丁目・居島いじま田島たじま一丁目・東三条ひがしさんじよう一丁目・興野こうや一―二丁目

五十嵐いからし川下流右岸、三条町の東にあり、北は裏館村、東は田島村近世新田村で、初めは三条出作さんじようでづくり村とよばれた。村の開発は元和九年(一六二三)三条藩の廃藩ののち、寛永期(一六二四―四四)に三条城下周辺の人々によってなされている。元和九年に幕府領となり、正保国絵図には「三条出作村」と記され、高三八〇石余。一ノ木戸村と称するのは三条城の門前を開発したためとみられる。慶安二年(一六四九)村上藩領となる。明暦三年(一六五七)の本田検地帳(明治六年写、三条市立図書館蔵)に初めて「一ノ木戸村」とみえ、村高三七〇石六斗余・田畑二七町八反余で、うち田方二四町八反余。名請人は一六五人で、三条村(のちの裏館村)・三条町をはじめ田島村・坂井さかい村・四日町よつかまち村などからの入作者が六〇人余もいる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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