一之渡戸村
いちのはたむら
[現在地名]栃尾市一之渡戸・
新栄町一―三丁目・
栄町一―三丁目・
山田町
西谷川の左岸、南は栃尾浦村、北は楡原村・小貫村。長岡道沿いに集落が並ぶ。かつては刈谷田川と西谷川が合流して形成した氾濫原であった。地名は刈谷田川の渡河点に由来する。明応六年(一四九七)七月五日の大関政憲外三名連署役銭注文(上杉家文書)に「一之渡」とみえ、一貫九〇〇文の役銭を大関蔵人丞貞憲とみられる「蔵人」の扱いで蔵本(蔵本与四郎か)が納めた。慶長三年(一五九八)の検地帳(富川文七氏蔵)の表紙には「古志郡高波之庄一之渡戸村」と記される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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