新潟県中部、信濃(しなの)川支流の刈谷田(かりやた)川上流盆地にあった旧市名(栃尾市)。現在は長岡(ながおか)市の東部を占める地域。1954年(昭和29)栃尾町と下塩谷(しもしおだに)、上塩谷、東谷、荷頃(にごろ)の4村が合併して市制施行、栃尾市となる。1955年入東谷、西谷の2村、1956年に中野俣(なかのまた)、半蔵金(はんぞうがね)の2村を編入して栃尾盆地全域が市域となる。2006年(平成18)長岡市に編入。国道290号、351号が通り、長岡旧市街、見附(みつけ)市からバス交通の便がある。県下有数の豪雪地で、冬季は交通の途絶する所もある。旧中心市街栃尾は盆地を三分する三支谷の合流点にあたり、中世末上杉謙信(うえすぎけんしん)が少年時代を過ごした栃尾城(舞鶴(まいづる)城)の城下町として発生し、近世は長岡藩栃尾組の代官町となり、栃尾紬(つむぎ)の銘柄産地として知られた。見附市とともに全国有数の合繊織物産地として、テトロン、アクリル、ナイロン服地などの織物工場が立地する。東境にそびえる守門岳(すもんだけ)は越後三山只見(えちごさんざんただみ)国定公園に入り、春山スキーの好適地をなす。刈谷田川ダム、道院(どういん)高原、秋葉公園などの観光地がある。
[山崎久雄]
『『栃尾市史』全6巻(1977~1981・栃尾市)』
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岐阜県高山市の旧上宝(かみたから)村にある温泉。北アルプスの穂高連峰西麓,高原川と蒲田(がまだ)川の合流点に,一軒宿の温泉として開かれた。泉質は単純泉,泉温は49~92℃で,1961年に蒲田川上流の新穂高温泉から引湯した。湯は集落内の各戸に暖房用として供給されている。露天ぶろもあり,川魚料理,山菜料理も楽しめる。JR高山本線高山駅からバスで約1時間10分。
執筆者:谷沢 明
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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