一人客・独客(読み)ひとりきゃく

精選版 日本国語大辞典 「一人客・独客」の意味・読み・例文・類語

ひとり‐きゃく【一人客・独客】

〘名〙
茶会のときなどに客人がただひとりのこと。一亭に一客を呼ぶ茶の湯の一方法。熟練の人のする席。
随筆胆大小心録(1808)二一「独客の茶の湯を、谷松やといふた道具やが手まへで」
旅館などで、連れのない単身の客。
※雑俳・柳多留‐三(1768)「壱人客給仕とはなしはなし喰ひ」
遊女などが、その人以外に馴染客はつくらないと定めた客。
※雑俳・柳多留‐二三(1789)「壱人(ひとリ)客からけいせいへうぶ着来る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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