百科事典マイペディア 「一国二通貨制度」の意味・わかりやすい解説 一国二通貨制度【いっこくにつうかせいど】 香港返還後の中国の通貨制度。中国は1997年7月の返還後も香港の従来の立場を尊重し,〈一国二制度〉の方針のもと,2種類の通貨と2つの金融当局がある一国二通貨制度をとっている。人民元は中国人民銀行が,香港ドルは香港金融管理局がそれぞれ管理,香港ドルと人民元とは外貨の関係にある。さらに香港ドルは従来どおり,外貨との完全な互換性を保ち,米ドルに一定の幅の中で固定させる連動性をとり,約600億米ドルの外貨準備高に支えられている。 しかし,米ドルとの連動性を維持すると米国の金融政策の影響を受けやすいという問題も抱えることになる。返還後1年で,早くも香港の貿易相手国は中国が第1位となってきたことや,人民元の国際化が近い将来必要になることを考えると,香港ドルと人民元の一体化の必要性も出てくる。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by