一官(読み)いっかん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「一官」の解説

一官 いっかん

?-? 朝鮮王朝陶工
琉球(りゅうきゅう)陶業の創始者のひとり。文禄(ぶんろく)・慶長の役のとき薩摩(さつま)(鹿児島県)につれてこられる。元和(げんな)2年(1616)同僚の一六(仲地麗伸(れいしん)),三官とともに琉球に派遣され製陶をつたえた。のち三官とともに薩摩にもどり,陶業に従事した。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の一官の言及

【鄭芝竜】より

鄭成功はその子。日本では甲螺(かしら),一官(いつかん)などと呼ばれ,密貿易に従って巨富を蓄え,明廷から招かれて都督にまで進んだ。明朝滅亡後は福王,唐王に従ったが,1646年(順治3)には清軍に内通した。…

※「一官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android