一宮藩(読み)いちのみやはん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

一宮藩
いちのみやはん

上総(かずさ)国長柄(ながら)郡一宮本郷村(千葉県長生(ちょうせい)郡一宮町)に陣屋を置いた譜代(ふだい)小藩。藩主加納(かのう)氏の祖は三河の出身で徳川家康に仕えたが、のち紀伊徳川家に付属され、吉宗(よしむね)の将軍就任に従い旗本となり、1726年(享保11)伊勢(いせ)(三重県)、上総で加増されて1万石の大名となり、陣屋を伊勢八田(はった)に置いた(八田藩、東阿倉川(ひがしあぐらがわ)藩)。1796年(寛政8)1万3000石に加増。1826年(文政9)久儔(ひさとも)のとき、幕府の海防政策に従って陣屋を一宮に移し、さらに44年(弘化1)2代藩主久徴(ひさあきら)は軍制改革を行い、一宮海岸に砲台を建造している。明治に至り、一宮県・木更津(きさらづ)県を経て千葉県に編入。[川名 登]

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