日本歴史地名大系 「一宮本郷村」の解説
一宮本郷村
いちのみやほんごうむら
現町域の西部を占め、北を東流する一宮川河口の南岸一帯まで村域は広がり、九十九里浜が続く。
慶長六年(一六〇一)一二月一六日の地震に伴い当地は潮災を受けたという(房総治乱記)。元禄一六年一一月の地震ではやはり津波の被害が大きく、田一一一町二反余のうち一八町六反余が砂押亡所、畑方九九町五反余のうち一七町三反余が砂押亡所、新田畑七六町余のうち三六町七反余、百姓家一六六軒が流失し、本郷村の渡船が破損、また本郷村・新笈村川除潮留堤一千二五〇間余が押流されたという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報