日本歴史地名大系 「一本柳村」の解説 一本柳村いつぽんやなぎむら 山形県:東置賜郡高畠町一本柳村[現在地名]高畠町一本柳柏木目(かしわぎめ)村の西に位置し、高畑(たかはた)村への街道が通る。この街道を西へ進むと米沢街道と交差している。当地に「市川在家十軒」の伝承をもつ地(小字町裏)があり、大永八年(一五二八)八月一六日の例祭物取収并支払帳写(安久津八幡神社文書)にみえる「市川在家」の所在地と考えられている。市川(いちかわ)在家は安久津(あくつ)八幡宮の例祭に際し一貫文を奉納しており、この額は奉納者の中で最大。天文七年(一五三八)の段銭古帳にも「市川さいけ」がみえ、段銭は二一貫文。伊達氏時代、当地に浜田伊豆守の館があった。館は堀の内側に約二間半の土堤を築き、内部に母屋・土蔵等各種の建造物と堅固な長屋門を備えていたと伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報