一次資料(読み)いちじしりょう(英語表記)primary source

図書館情報学用語辞典 第5版 「一次資料」の解説

一次資料

二次資料収録もしくは加工の対象となった原資料.資料をその機能から区分する際に,オリジナルな情報を生成する「一次資料」と,それを編集,加工した「二次資料」という区分が一般的になされている.しかし,オリジナルか否かの判断基準は明確ではなく,むしろ二次資料の情報源となるもの,さらには二次資料ではないという相対的な意味でこの語は使われている.図書や雑誌論文といった刊行形態を主たる特徴とする資料区分とは異なる観点の区分である.雑誌論文には,オリジナルな成果を発表する原著論文も,二次資料とされるレビュー論文も含まれている.歴史学で用いられる「一次史料」とはまったく異なる.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android