一火流(読み)いっかりゅう

精選版 日本国語大辞典 「一火流」の意味・読み・例文・類語

いっか‐りゅう イックヮリウ【一火流】

〘名〙 砲術一派天正一五七三‐九二)の頃、筑前福岡県)の人、泊兵部少輔(とまりひょうぶしょうゆう)藤原一火の始めたもの。〔武術流祖録(1843)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「一火流」の意味・わかりやすい解説

一火流
いっかりゅう

近世砲術の一流派。開祖は筑前(ちくぜん)(福岡県)の人、泊兵部少輔(とまりひょうぶしょうゆう)藤原一火(年暦不詳)。一火は初め津田流を学んだが、天正(てんしょう)年間(1573~92)自ら種子島(たねがしま)に渡り、在島7年、ついに砲術の妙旨を得たという。江戸時代に入り、青山大膳亮(だいぜんのすけ)幸利(よしとし)(1616―84)の臣岡田助之丞(すけのじょう)重勝(しげかつ)がこれを再興し、盛岡藩などに広めた。

[渡邉一郎]

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