20世紀日本人名事典 「万城目正」の解説
万城目 正
マンジョウメ タダシ
昭和期の作曲家
- 生年
- 明治38(1905)年1月30日
- 没年
- 昭和43(1968)年4月25日
- 出生地
- 北海道中川郡幕別町
- 本名
- 万城目 侃
- 学歴〔年〕
- 武蔵野音楽学校中退
- 経歴
- 武蔵野音校でバイオリンを専攻。浅草松竹座を経て、松竹蒲田撮影所に入り映画音楽を担当。昭和13年日本コロムビアに入社、同年の松竹映画「愛染かつら」の音楽監督として主題歌「旅の夜風」を作曲し、空前のブームを巻き起こす。戦後は21年の映画「そよかぜ」の挿入歌「リンゴの唄」が大ヒット、混乱期に明るい歌声を送り込んだ功績は大きかった。他にも「暁に祈る」「懐しのブルース」「悲しき口笛」「東京キッド」「越後獅子の歌」「哀愁日記」「この世の花」などヒット曲を多数作曲した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報