万野原
まんのはら
富士山の南西麓斜面の広大な原野の呼称。「まんのぱら」「まんのうはら」ともよばれる。現在の富士宮市万野原新田・宮北町・若の宮町・城北町・ひばりが丘・富士見ヶ丘・舞々木町・中原町・三園平・山宮の一部を含む一帯である。「駿河志料」によれば大宮町・宮原村・外神村の入会地であったという。この原に風穴三ヵ所があり、文化六年(一八〇九)富士浅間社(富士山本宮浅間大社)大宮司が最も大きな風穴を探検したという。この風穴は現山宮の万野風穴に比定される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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