富士山そのものを神とみる古代信仰によって祀られたとみられ、創建年代は未詳。「富士本宮浅間社記」によれば、初め富士山の山裾に、次いで
文治二年(一一八六)六月九日、源頼朝は御領(皇室領)である「富士領」の年貢を早く進済するよう命じられている(吾妻鏡)。富士領は富士神領とも記され、当社および神領のことで、八条院領であったが、治承三年(一一七九)駿河国が平宗盛の知行国となると平家領とされていたらしく、平家滅亡後同院に還付され、北条時政が地頭として支配していたようである(同書文治四年六月四日条)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
静岡県富士宮(ふじのみや)市宮町に鎮座。富士山頂上に奥宮が鎮座。壮麗な富士山を神体として木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)を祀(まつ)る。全国1300余の浅間(あさま)神社の総本社。社伝で、孝霊(こうれい)天皇のとき富士山が噴火し国中が荒れたので、垂仁(すいにん)天皇のときになり山霊を鎮祭したのが創建という。延喜(えんぎ)の制で名神(みょうじん)大社、のち駿河(するが)国一宮(いちのみや)、明治の制で官幣大社。1982年(昭和57)3月、それまでの富士山本宮浅間神社の名称を現在の大社に変更した。2013年(平成25)には、富士山域と富士山本宮浅間大社を含めた周辺の神社、富士五湖、忍野八海(おしのはっかい)等の構成資産が「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産リストに登録された。例祭11月4日。
[鎌田純一]
…静岡県富士宮市宮町に鎮座。現在正式には富士山本宮浅間(あさま)大社という。浅間大神(あさまのおおかみ),またの名木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)命をまつる。…
※「富士山本宮浅間大社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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