三不去七出(読み)さんふきょしちしゅつ(その他表記)sān bù qù qī chū

改訂新版 世界大百科事典 「三不去七出」の意味・わかりやすい解説

三不去七出 (さんふきょしちしゅつ)
sān bù qù qī chū

旧中国で妻を離婚すべき七つの事由と,それを制限する三つの条件のこと。七出(また七去)とは,(1)無子(男子についていう),(2)姦淫,(3)舅姑(しゆうとしゆうとめ)につかえず,(4)口舌多言,(5)盗窃,(6)嫉妬,(7)悪疾らい病の類)で,このうち一つに該当するとき,夫は妻を離婚できる。三不去とは,(1)妻が舅姑の喪を守りおえた場合,(2)貧賤のときに妻を娶り現在富貴となっている場合,(3)妻の実家がすでにない場合で,このうち一つに該当するときは,七出の事由があろうとも離婚は許されない。ただし姦淫,また時代によって悪疾のときは例外とされる。もともと宗族維持のための礼法であり,律に取り入れられたが,現実には七出は,姦淫,舅姑につかえずの2ヵ条のほかは,厳密に受けとめられていたものではない。
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