三井三池炭鉱(読み)ミツイミイケタンコウ

共同通信ニュース用語解説 「三井三池炭鉱」の解説

三井三池炭鉱

福岡、熊本両県にまたがる旧三井鉱山の主力鉱。1889年に明治政府から三井財閥に払い下げられ、日本の近代化や戦後復興に貢献した。石炭から石油へのエネルギー転換に伴う経営合理化の中、1959~60年には「総資本対総労働の対決」と呼ばれた三池争議が起きた。最大時で従業員1万5千人、年657万トンの出炭量を記録。63年11月の三川坑炭じん爆発事故は、死者458人の戦後最大の炭鉱事故となった。97年3月30日に閉山した。

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世界大百科事典(旧版)内の三井三池炭鉱の言及

【向坂逸郎】より

…戦後は社会主義運動に携わることを条件に九大に復帰,非共産党マルクス主義者として山川均らと47年に〈《前進》〉を創刊,51年には社会主義協会を設立し機関誌〈《社会主義》〉を刊行して総評や日本社会党内に支持者をひろめた。54年1月採択の左派社会党の綱領は彼の指導で作成され,また,彼と弟子たちにより三井三池炭鉱労働組合内に設けられた学習組織〈向坂教室〉は,組合員の階級意識と戦闘性をたかめ,60年を頂点とする三池闘争(三池争議)に大きな役割を果たした。なお,代表的訳書に〈《資本論》〉(岩波文庫版)がある。…

※「三井三池炭鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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