三倉鼻(読み)みくらはな

日本歴史地名大系 「三倉鼻」の解説

三倉鼻
みくらはな

琴丘町と南秋田郡八郎潟町の境にある岩山で、八郎潟に臨んだ景勝地。

慶長九年(一六〇四)の佐竹義宣書状に「此方よりハ三倉か花まて道作奉行差越申付候、ミくらのはなハ其方より可被申付候」とあり、羽州街道の開削が三倉鼻を境にして行われたことを示す。「梅津政景日記」寛永元年(一六二四)一〇月一二日条に「みくら平へ御鉄放ニ御出被成候」とあり、藩主義宣の鷹狩を記す。

三倉鼻の麓の岩窟夫殿おとどの大権現があり、八郎潟にまつわる伝説が伝わる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android