三子（読み）サンシ

デジタル大辞泉

さん‐し【三子】

三人の人。また、三人の子。
中国で、道家を代表する老子・列子・荘子の称。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

さん‐し【三子】

1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
   1. ① 三人。また、三人の子。〔書言字考節用集（1717）〕 〔沈約‐相逢狭路間詩〕
   2. ② 第三番目の子。三男。
   3. ③ 仏教で、菩薩を第一子に、声聞を第二子に、闡提(せんだい)を第三子にたとえ、この三機を教える次第を表わす。〔北本涅槃経‐三三〕
   4. ④ 桜草、春龍胆(はるりんどう)、菫(すみれ)の三種をいう。
      1. [初出の実例]「日州の三子と云事あり。桜子(さくら)、鶉子(うづら)、菫子(すみれ)、此三種なり」(出典：随筆・中陵漫録（1826）五)
   5. ⑤ 囲碁で三個の石。置き碁の場合は「三子局」をさす。三子局は下手(したて)（黒）があらかじめ右上、右下、左下の三点の星に、それぞれ置き石を置き、白から打ち始める。
2. [ 2 ] 中国で、最も代表的な老荘思想家、老子、荘子、列子をいう。また、最も代表的な儒家、孟子、荀子、揚子をさしてもいう。〔書言字考節用集（1717）〕

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