三尾河内(読み)みおのこうち

日本歴史地名大系 「三尾河内」の解説

三尾河内
みおのこうち

近江と美濃境に接する日野川最上流部。日野川に二屋ふたつや川・板取いたどり川の合流する流域であるため、この名が生じたらしい。

文明六年(一四七四)一一月一三日付の宗伝寄進状(慈眼寺文書)に「越前国徒都部郷内三尾河内」、また同年一一月二九日付の朝倉孝景執達状(同文書)にも「徒都部郷内三尾河内」とある。「朝倉始末記」には「三尾ノ河内」の一揆のことがみえるが、一揆に加わった大町専修おおまちせんしゆう(跡地は現福井市)の賢会の書状(勝授寺文書)にも「三尾河内迄可有御登候」(天正二年八月二〇日付)、「三尾河内へ七里殿衆指出ニ被越之由候」(同年一〇月九日付)などとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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