三尾野村(読み)みおのむら

日本歴史地名大系 「三尾野村」の解説

三尾野村
みおのむら

[現在地名]福井市三尾野町

きようヶ岳の西北麓、日野川東岸沿いの村で、北は南居なご村、東南花守はなもり村。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図に「三小野村」(高七八六・五一石)と記されるが、これは花守村も含んでいる。正保郷帳から三尾野村と記し、「越前地理指南」は枝村として小馬場こばんばいりはなを記す。正保郷帳によれば、田方四一〇石余・畠方二三四石余。正保二年(一六四五)より延宝二年(一六七四)までの吉江藩領時代以外は福井藩領。


三尾野村
みおのむら

[現在地名]福江市三尾野町・坂の上さかのうえ一丁目・大円寺町だいえんじちよう三尾野みおの一―三丁目

福江城下の南、大津おおつ村の西にあり、福江川南岸にあたる。江戸時代は福江村の枝郷で、城下町に接し、北東部に三尾野町の町人地が割られ、三尾野役所が置かれた。安永元年(一七七二)の新田改では「福江村三尾野村」と記される(天保五年福江領高辻郷村帳)。安永六年「三尾野大庄屋」が改められた(「福江領諸支配役等控」五島編年史)。寛政二年(一七九〇)たまうら(現玉之浦町)で八太網を盗み取って火を放つ者がおり、福江三尾野役所で富江目付の立会いのもと吟味を行った(「鶚山君直筆日記書抜」同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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