三屋郷(読み)みとやごう

日本歴史地名大系 「三屋郷」の解説

三屋郷
みとやごう

和名抄」所載の郷。諸本とも訓を欠くが、「出雲国風土記」に三刀矢みとや御門屋みとや社とあることからミトヤであろう。風土記によれば飯石郡七郷の一つで、郡家の北東二四里に郷長の家があり、地名は大穴持命の御門が当地にあったことに由来し、初め三刀矢と称していたが、神亀三年(七二六)三屋に改めたという。正倉が置かれていた。同書所載の御門屋社は「延喜式」神名帳に飯石郡五座のうちとして三屋神社とみえ、現三刀屋町給下きゆうしたの同名社に比定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android