三崎遺跡(読み)みさきいせき

日本歴史地名大系 「三崎遺跡」の解説

三崎遺跡
みさきいせき

[現在地名]三崎町三崎

三崎港岸壁から約二〇〇メートルの町並中央、地下一メートル前後から弥生中期の壺形土器と同破片をかなり出土している。かつては海に接していた標高約五メートルの平坦地中の微高地にある弥生中期の遺跡で、出土品のなかに有意的に穴を開けられた壺形土器の底部破片二個があるところから宗教祭儀なども行われていた場所と考えられる。

なお当所からは古墳時代中期の遺品といわれている子持勾玉が出ている。勾玉の主体全長九・三センチ、幅三・一センチ、厚さ二・六センチ、背部に子勾玉五、内側に一、左右横腹部に各三、計一二個を付け、貫通穿孔口径五ミリ、さらに片側に貫通孔一を未完遂で残した暗緑色滑石製である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 山腹 祭事

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android