三嶌通良(読み)みしま・みちよし

朝日日本歴史人物事典 「三嶌通良」の解説

三嶌通良

没年:大正14.3.9(1925)
生年:慶応2.6.6(1866.7.17)
明治期の学校保健制度の創設者。武蔵国入間郡霞ケ関村(埼玉県)生まれ。明治22(1889)年東京帝大医科大を卒業し,翌23年1月大学院に入学して,小児科学,特に健康小児の発育について研究。24年9月文部省から学校衛生関係の取り調べ依頼をうけ,毎年全国の諸学校を巡回して調査した。29年5月文部省学校衛生主事兼東京高師教授。33年4月文部省学校衛生課長を経て,36年3月学校衛生についての研究のため欧米へ留学し,38年4月東京麹町内幸町に開業した。25年帝国痘苗院を設立して痘苗の供給と種痘術の普及に尽力し,三嶌式種痘法として世に行われた。<著作>『救世種痘術』『学校衛生学』『学校児童発育調査報告書』

(深瀬泰旦)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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