三年飛ばず鳴かず(読み)サンネントバズナカズ

デジタル大辞泉 「三年飛ばず鳴かず」の意味・読み・例文・類語

三年さんねんばずかず

《「史記」滑稽伝・淳于髡や、「呂氏春秋重言などにある、3年間飛ばず鳴かずにいる鳥は、ひとたび飛ぶと天まで上がり、ひとたび鳴けば人を驚かすというたとえから》大いに活躍する機会を待って、長い間じっとしていること。

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精選版 日本国語大辞典 「三年飛ばず鳴かず」の意味・読み・例文・類語

さんねん【三年】 飛(と)ばず鳴(な)かず

  1. ( 三年飛ばず鳴かずにいる鳥は、一たび飛べば天に沖し、一たび鳴けば人を驚かすというたとえ。「呂氏春秋‐重言」「史記‐楚世家」「史記‐滑稽伝・淳于髠」などに引かれる故事から ) 久しく隠忍して他日に期すること、雄飛の機会を待って長い間雌伏することをいう。

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ことわざを知る辞典 「三年飛ばず鳴かず」の解説

三年飛ばず鳴かず

将来、大いに活躍しようとしてじっと機会を待っているさま。

[解説] 中国せい威王を諫めるために、じゅんこんがたとえ話をして「王さまの庭に大きな鳥がとまって、三年飛ばず鳴かずにいますが、あれはなんという鳥か知っていますか」と問うたところ、王は、「この鳥は一たび飛べば天に突き上がり、一たび鳴けば人を驚かすだろう」と答えて、自分の考えを示したという「史記―滑稽伝」に見える故事によることば。この話は、「呂氏春秋―重言」や「史記―楚世家」などにも別人の話として見えます。

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