三木庄(読み)みきのしよう

日本歴史地名大系 「三木庄」の解説

三木庄
みきのしよう

美嚢みの川中流域に展開する中世の庄園。三木本郷ともいう。元来は後鳥羽天皇の生母である七条院のもとに集積された庄園であったのを、長日御供ならびに大般若転読用途に充てるため日吉十禅師じゆうぜんじ(近江日吉社)領として寄付。庄務職は女院の乳母に与えられ、隆聖(西行の子か)―公性(徳大寺実能孫)―尊恵(西園寺公経の子、妙法院門跡)と伝領された(康永三年七月日「亮性法親王庁解」妙法院文書)。このうち寛元三年(一二四五)四月一七日の公性譲状(同文書)には高辻房(現京都市下京区か)の所領として「三木庄」とみえ、預所は円性で、太政法印御房(妙法院門跡尊恵)へ譲られ妙法みようほう(現京都市東山区)領となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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