朝日日本歴史人物事典 「三条公房」の解説
三条公房
生年:治承3(1179)
鎌倉前期の貴族。父は左大臣三条実房,母は藤原経宗の娘。公事や故実に詳しい三条家に生まれ,蔵人頭を経て建保6(1218)年に太政大臣にまで至る。承久3(1221)年の承久の乱後は太政大臣を辞したままであったが,西園寺公経が権威おびただしく繁栄したこの時代にそれに遠慮せぬ「傍若無人の振舞」により「おそろしからぬ太政入道」と呼ばれた。
(五味文彦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報