朝日日本歴史人物事典 「三条冬子」の解説
三条冬子
生年:嘉吉1(1441)
室町時代の女官。父は左大臣三条実量,母は正親町三条実雅の猶子。後花園天皇(上皇)の朝廷に最高女官の上臈局として勤めた。後花園没後も旧院上臈局として後土御門天皇の朝廷に奉仕。以後,清華家出身の宮廷女房は上臈となり,赤青色の衣を許され,陪膳に候した。<参考文献>吉野芳恵「室町時代の禁裏の女房―三条冬子の生涯と職の相伝性について―」(『国学院雑誌』85巻2号)
(脇田晴子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報