ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三点比較式臭袋法」の意味・わかりやすい解説 三点比較式臭袋法さんてんひかくしきにおいぶくろほう 統計的手法により臭いの規制基準を定める方法で,東京都が独自に開発したもの。臭いは感覚的なものであり,ごく微量でも影響するが,組成が複雑で,機械的な測定法には限界があり,これが規制を行うのに制約となっている。この方法は,4人ないし6人以上の検査者に無臭の袋2個と測定対象物の入った袋1個の計3個を与え,臭いの入っている袋を選ばせるもの。これを段階的に臭いを希釈しながら繰返して,臭いの選択が不可能になるまで行い,それぞれの検査者が選別できなくなった濃度段階ごとに集計し,単純平均して濃度を出す。蓋然性はきわめて高く,規制基準として利用できるまでに開発されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by