デジタル大辞泉 「三獣渡河」の意味・読み・例文・類語 さんじゅう‐とが〔サンジウ‐〕【三獣渡河】 仏語。「優婆塞うばそく戒経」に説く語。三乗の修行に深浅があることを兎うさぎ・馬・象が川を渡るさまにたとえたもの。声聞乗しょうもんじょうは兎が水に浮いて水底に届かないように、縁覚乗えんがくじょうは馬の足が水底に達したり達しなかったりするように、菩薩乗ぼさつじょうは象の足が水底に達するように、それぞれ程度が異なるの意。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「三獣渡河」の意味・読み・例文・類語 さんじゅう‐とがサンジウ‥【三獣渡河】 〘 名詞 〙 仏語。「優婆塞(うばそく)戒経」に説くもので、三乗の修行に浅深があるのを、兎、馬、象の三獣が川を渡るのにたとえたもの。声聞(しょうもん)は兎が水に浮んで底に届かないように、縁覚(えんがく)は馬の足が水の底に届いたり届かなかったりするように、菩薩は象の足が水の底に達するように、それぞれ程度が異なるの意。〔天台四教儀〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例