三環節論(読み)さんかんせつろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三環節論」の意味・わかりやすい解説

三環節論
さんかんせつろん

1930年代日本の貿易構造を,貿易相手地域と商品構成の組合せにより把握しようとした試み。名和統一『日本紡績業と原棉問題研究』の補説に著わされたもので,名和三環節論ともいう。日本の商品貿易を対欧米貿易=第一環節,対大英帝国圏貿易=第二環節,対植民地・中国貿易=第三環節に分け,日本が植民地侵略を強化すればするほど全体として第一・第二環節への依存を深めざるをえないという構造的ジレンマを析出し,日本の経済構造の脆弱性を指摘した。

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